おはようございます。
一般社団法人「住まいの相談室」の坂本です。
今日は金利の決定時期についてお話します。
目次
実行時金利
住まいづくり(新築)は長期間にわたります。
おおよそ6ヶ月~1年はかかります。
住宅ローンの実行時期と金利の決定時期はその中でいつになるのでしょうか?
住宅金融支援機構の説明では金利の設定時期はふたつあり、ほとんどの場合が実行時金利が適用されるとあります。
では、実行時金利の“実行時”っていつなのでしょう?
「実行」とは実際に借入を行う事を言い、「実行時」は実際に借入を行った時を言います。
金融機関からお客様の銀行口座にお金が入金したタイミングですね。
フラット35の場合
フラット35の場合、この実行時は、建物が完成した時に決済・引渡しとなります。
そして住宅ローンの金利はこの時(この月)の金利が適用される事となり、資金計画で住宅ローンの検討を行った時と6ヶ月~1年のタイムラグが生じる事となります。
その間に金利が下がっていれば問題ありません。
しかしその間に金利が上がってしまっていると、住宅ローンの返済額が増える事となります。
資金計画を行う時に十分に理解して検討することが必要です。
金融機関の一般的な住宅ローンも、多くは建物の完成時となりフラット35と一緒ですが、金融機関によっては着工時、上棟時など少し早めに実行可能な場合もあります。
これも資金計画時にはしっかり考慮して検討するようにしましょう。
つなぎ融資
金利の決定時期と住宅ローン実行時について、もうひとつ大事な点があります。
上記のように住宅ローンの実行が建物が完成した時となると、契約金や中間金、そして土地の決済金はどう用意すれば良いのでしょうか?
ある程度自己資金で支払いが出来たり、受注者(ハウスメーカ&工務店)が完成時の一括支払いで了承してくださるのなら問題ありませんが、それは稀なケースです。
こんな時は本来の住宅ローンとは別につなぎ融資を利用する事になります。
つなぎ融資は本来の住宅ローンの承認が下りている事(決まっている事)を条件(担保)として、融資実行が出来るローンです。
ご安心ください。
ふたつのローンが同時に発生する訳ではありませんし、月々の返済もありません。
建物が完成して、本来の住宅ローンを実行する時につなぎ融資は返済を完了してしまします。
しかし、手数料や利息の支払いは必要となります。
資金計画の中で土地及び建築資金の支払いのタイミングとつなぎ融資の利用を想定した諸費用の計上が必要です。
住宅ローンの検討には金利以外にも、その実行時期やつなぎ融資が必要かどうかも重要なポイントであると理解してください。
明日は、元利均等返済と元金均等返済についてです。
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