建設業界にはこんな雑誌が存在します
目次
月刊誌「建設物価」
一般財団法人建設物価調査会が刊行している雑誌です、この8月号は3,630円です。けして安くはありません(^-^;
https://www.kensetu-bukka.or.jp/
独自の調査による、建設工事の取引価格が記載されています。資材の価格と工事の価格が工事項目毎のまとめられて記載されています
建設工事の取引価格
建設工事の取引価格は取引業者間の条件によって違いますし、最終的には取引業者間の交渉によって決ります。物件(建設現場単位)で見積&交渉がなされて取引価格は決まっていきます、そこには決まった一定の取引価格は存在せず取引価格は幅があります。この「建設物価」には一般財団法人建設物価調査会による独自な調査により中立的な取引価格の実態が反映されています
主要な資材は日々変化しています
鉄骨、鉄筋、木材、セメント、コンクリートなどの主要資材の取引価格は毎日…変化しています。2019年に全体的に下降していた主要資材の取引価格は新型コロナウイルの影響で2020年に入りさらに下降しました。ここにきて横バイから上昇基調に転じはじめています。まだ納まりそうもない新型コロナウイルス感染症の今後の影響も気になるところです
「住まいづくり」の工事の取引価格
その中で「住まいづくり」の工事の取引価格は比較的市況に影響されにくくなっています。極端な品不足が起きたりして業者間の取引価格が上昇しても、お客様がハウスメーカーや工務店さんと契約する金額大きく上昇する事は稀です。値引きの割合が厳しくなったり、サービスの減少等は多少起きますが、比較的安定しています
見積書の工事価格のチェック(見積書の精査)
そんな中で、「住まいづくり」の見積書の精査にこの「建設物価」に記載されている取引価格が参考となります。取引の数量&規模や取引条件が違うので「建設物価」に記載されている取引価格がそのまま「住まいづくり」の見積書の金額とイコールとなることはありません。しかし、資材費の単価や工事費の計算方法は参考になります。基本的な考え方を確認して一定のルールに従って比較検討を行っていくと、そこに参考となる取引価格が浮かび上がってきます
最終的には専門工事業者さんへ見積依頼して交渉することになりますが、全ての物件で専門工事業者さんへ見積依頼をすることは専門工事業者さんへの負担を大きくすることになります、見積書の作成や見積書の精査の段階ではそのあたりのバランスも考慮することが必要です
そこで、この「建設物価」を参考にして浮かび上がってきた取引価格を活用して見積書を精査します。見積書の価格には単に高い安いだけではなくその会社の想いや考え方が反映されているものです。そこを確認してお客様と建設業者との契約に参考にしていただく事が見積書の精査の目的です
「新築」「リフォーム」「解体」「空き家対策」など、住まいに関するお悩みがございましたら、まずはご相談ください。
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