日々是好日(室長blog)

ライバル業者の計画倒産

おはようございます。
「一般社団法人住まいの相談室」の坂本です。

今日は祝日なんですね、会社勤めを辞めると曜日感覚と祝日がわからなくなります。

会社勤め時代の経験談をお話しさせていただきます。

計画倒産に巻き込まれてしまうリスク

「住まいづくり」……建設業者と契約してから完成するまでの工事中に、その建設業者さんが【倒産】したらどうなるでしょうか?

「そん事あるの?」

あります。

自分はそんな【倒産】を2度経験しました。

1度目は……
提案&営業をさせて頂いたのですが、残念ながら成約にならなかったお客様がいました。
最終的に競合先が契約を勝ち取りました。
自信があった案件だったのですが、自分は営業的に負けました。
何が足りなかったのかと暫く落ち込んだのを覚えています。

3ヶ月ほど後にその競合先の建設業者が【倒産】してしまいました。
心配でしたのでご連絡をさせて頂きました。
すると、上棟時に住宅ローンを全額実行して、その全額を支払い済みとの事でした。
上棟時に全額を入金する条件で数百万円の値引をしての契約だったと……。

まさかです。
いわゆる計画倒産、詐欺です。
社会問題にもなりましたから、覚えている方もいると思います。

この件は銀行にも落ち度があります。
上棟時に住宅ローンを全額実行して建設業者に支払いをするなどありえない話です。

お施主様と銀行の間に入り交渉もしましたが、最終的に住宅ローンを増額して他の建設業者で「住まい」を完成してお引越しをされました。
通常の2倍近い住宅ローンを返済していく結果となったのです。

普通、お客様は契約前後からその契約先の建設業者の1社だけと話しをすることになります。
その業者の都合、言いなりで話を進める事になります。
どこにも相談するところはありませんから。

この事が今回の「住まいの相談室」設立のきっかけのひとつとなりました。お客様の立場で最初から最後までサポート出来る組織が必要と痛感したのでした。

その後、「住宅完成保険」なども出来ましたがそれを使うまでもなく、決済条件(支払条件)をしっかりすればこのような問題は事前に対応出来ます。

現場の工事進捗割合以上に支払をしない事が重要です。
これもお客様側に立った「住まいづくり」のプロの存在が必要です。
進捗状況(工事出来高)を査定して、支払いの時期と金額をコントロールして、銀行ローンの実行もサポートする、そんな存在が必要なのです。
私ども「一般社団法人住まいの相談室」はそんな存在になります。

明日はもうひとつの【倒産】体験のお話をします。
今度は自分が【倒産】する側の当事者となってしまったお話です。

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