日々是好日(室長blog)

会社の倒産から得た教訓

おはようございます。
「一般社団法人住まいの相談室」の坂本です。

もう10年前になります、忘れもしません。
朝、会社へ出勤すると通用口のドアに貼紙がありました。
弁護士の名前で、社長が破産宣告をした事、会社の資産が全て弁護士の管理下にある事、会社内への出入を規制するなどの記載があったと記憶しています。

一瞬…なんだこれ? 
訳がわからず、時間がしばらく止まった感じでした。
その1日は何をどうしたか記憶が曖昧です。
建築工事の現場へ行ったり、弁護士事務所へ行ったり、建材メーカーさんへ行ったりしたような気がします。

一晩中、寝ずに善後策を考えました。
優先順位と言うか、何を守るかを考えました。

第一に施工中のお客様の現場をどうするか。
なんとか我々の手で完成引渡しをしないといけない。

第二に共に働く仲間の今後をどうするか。
露頭に迷う事のないようにしないと。
そして、債権者さんへの対応とそんな事を自分なりに決めました。
 
いろいろありましたが、管財人の弁護士が決まるまでは何も動けないと言う事で、現場の保全を行いました。
建材のメーカーは債権確保のために使用されていない建材は現場から引き上げようとしますし、取付が終わった部品さえも取外して引き上げるって事なんかもありました。
各メーカーさんと交渉して、なんとか工事は再開させるので協力をお願いして、残すものと引き上げるものを調整させていただいたりしました。
管財人の弁護士が決まってからは、その弁護士さんの所へ毎日のように通って、現場再開の道を探りました。

幸い……お客様から過剰な入金を頂いていなかったので、お客様の手元に資金が残っており、手元の残り資金で引継いで頂く業者を手当して会社の債権を確定させていきました。
お客様のご理解と廻りの皆さんのご協力で1ヶ月程である程度の道筋が出来ました。
お客様と債権者の皆さんにはご迷惑をかけましたが、訴訟とかになる事案も無く、元社長の破産宣告の裁判も粛々と進みました。
最終的には債権者の皆さんに多大なご負担を強いいる事となり、心苦しい部分も残りました。

この経験で、
会社は【倒産】すると言う事。
会社はお客様と共に働く仲間と協力会社さんの絆(協力)で出来ている事。
お客様が住まいを創ると云う事は命をかけて人生と家族を創ると云う事。
いろいろな勉強をさせて頂きました。

あれから10年、その経験と勉強が今につながっていると思います。
この経験と勉強をしたことを「住まいづくり」をされる方にご利用いだけれ幸いです。

【倒産】の話が2日続いたので、明日は少し明るい話をしましょう(^_-)-☆

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