「住まいづくり」に関した本を紹介させていただきます
「住まい」コンサルタントとして活動するうえで大切にしている本です
二冊あります、今回と次回一冊づつを紹介します
一冊目は「家づくり必勝法」小野信一著(NHK出版)2004年 です
目次
住宅コンサルタントのパイオニア
小野信一氏は雲の上の存在の住宅コンサルタントです。15年以上前の2004年に住宅コンサルタント会社を設立された住宅コンサルタント業界のパイオニアのひとりです。会社はネクスト・アイズ(株)と云います。
「家づくり必勝法」の内容
この本で氏が語っておられる内容は基本的には自分と同じ考え方です。いや、同じとは烏滸がましいですね。自分の「住まい」のコンサルタントとしての起業は、この本に影響された部分がおおいにあります。本の細かな内容説明は控えます、興味のある方は読んでください。書籍名で検索いただければTOPに出てきます。本の概要です。
基礎編 家づくりを始める前に
第一章 こんな家に住みたい
第二章 まずは自己分析から始めよう
第三章 これが家づくりの鉄則だ
応用編 家づくりに成功するために
第四章 上手な土地購入法
第五章 失敗しない資金計画の立て方
第六章 家の構造・工法を知ろう
第七章 業者選定のチェックポイント
実践編 さあ、夢を建てよう
第八章 実践編
感想と自分の考え方との違い
本当の相談相手とは
基礎編を読んでいただくと「家づくり」の大枠がわかります。いままでの「家づくり」の相談相手のすべては売手側に属する人であり、そこに「家づくり」の最大の矛盾があると指摘されています(第三章「これが家づくりの鉄則だ」5:本当の相談相手とは) ここはこの本の中で一番に賛同する部分です。
「家づくり」と「住まいづくり」
この本では一貫して「家づくり」と表現していますが、自分は「住まいづくり」と表現します。自分は「家」はたんなる物質的な存在の建物であると考えていて、もっと広い意味で「住まい」と云う表現を使います、人が中心(主)にいると考えます。小野氏も本の中で「家はモノではない」と語っていますので、考え方は同じなのだとは思いますが、自分はあえて「住まい」と表現します。
必勝法には違和感があります
本のタイトル…「…必勝法」には違和感があります。おそらく出版された当時「〇〇必勝法」と云う表現が流行っていた時期かもしれません。「住まいづくり」は勝つか負けるかの勝負事ではありません。ですから必勝がなけられば負けもありません。勝つか負けるかではなく満足と安心の達成感を目指したいものです。
業者選定の方法
小野氏が本の中で掲げる業者選定のポイントです
①業者の選定作業は、必ず複数で行うこと
②各担当者(営業・設計・現場監督・施工業者)と必ず会い、話を聞き、人を見ること
③契約前に納得した図面、見積書を必ず入手すること
④見積書、仕様書は各社比較表をつくり、検討すること
⑤契約前に業者の現場を必ず見ること
⑥契約前に業者の責任者に必ず会うこと
⑦契約前に契約書、約款は必ずしっかり読むこと
⑧工事中に第三者検査を認めるか否かを確認すること
⑨当初の家づくりの目標とずれていないか確認すること
⑩当初の資金計画を上回っていないか確認すること
⑪スケジュールを急がされていないかを確認すること
小野氏は「このポイントを拒否したり、ずれている業者とは契約しないことだ」と言い切っています。
これも賛同します、そして私共の「住まいづくり」のサポートもこうありたいと考えてります。
「住まいづくり」のコンサルタントとして
「住まいづくり」のコンサルタントして、この本は常に参考にしています。出版が2004年と少々古くはありますが、けして色あせてはいません。「住まいづくり」の基本はここにあります。
「新築」「リフォーム」「解体」「空き家対策」など、住まいに関するお悩みがございましたら、まずはご相談ください。
「何を、どうすればよいのか」をご提案いたします。