前回に引き続き、建築知識 2020年6月号から
目次
建築知識 2020年6月号 その2
特集 かわいい動物と学ぶ 建築くらべる図鑑 より
高さの比較
「住まい」の中の単純段差 180㎜以上
「長寿社会対応住宅設計指針」では「住まい」の中の単純段差は180㎜迄とあいています。例えば①玄関の上がり框②浴室の出入り口③バルコニーやテラスの出入り口などです。この段差はあっての仕方ない、あっても所謂バリアフリー住宅であるとしています。しかし、最近では②③はフラットになる製品も登場していますし、➀もいろいろな工夫がされて殆ど段差を無くした施工も可能となっています
立上り補助の手摺の高さ 200㎜~250㎜
トイレなどの座面からの立ち上がりの補助の手摺は、座面から200㎜~250㎜が理想とされています
階段の一段の段差 200㎜前後
階段の一段の段差は200㎜前後が理想的です、最近天井高の高い「住まい」が多くなっていますが、その分階段の段差が増える事となります。階段の面積が広く必要になります、段差を大きくしたり踏面を小さくすることはお勧めできません
コンセントの設置高さ 200㎜~400㎜
コンセントの設置高さは床面から200㎜~400㎜(コンセントの中央)が基本とされています。高齢者の利用が想定される場合は400㎜~450㎜が使いやすいとされています。利用する家電や状況においてそれぞれの高さを検討する必要があります
コンセントの高さ(参考)
一般的なコンセント 200㎜~400㎜
高齢者の利用想定 400㎜~450㎜
勉強机・書斎 1,000㎜~1,200㎜(作業面+200㎜)
洗濯機 1,200㎜~1.400㎜
エアコン・冷蔵庫 1.900㎜~2,100㎜
セキセイインコの全長 200㎜
ラクダ身長 1,800㎜~2,300㎜
畳コーナーの床の高さ 300㎜~450㎜
「住宅性能表示」のバリアフリーの評価等級5では畳コーナー等…居室内の一部の床の高さを変える場合はその段差を300㎜以上450㎜以下と規定しています。車いすからの移動を考慮して導きだされた数値です、健常者が腰かけたりしやすい数値となっています
乳児の足の届く範囲 300㎜
ベビーキープ(トイレ等に設置する乳幼児用椅子)を設置する場合、座面から300㎜の範囲には足のかかりになるようなものを設置しないようにします。乳児の足が届くと思わぬ事故が発生する可能性があるからです
小便器受け口の高さ 350㎜以下
最近は洋便器が主流となって、「住まい」に小便器を設置する事は少なくなりました。小便器の受け口の高さは350㎜以下が適正寸法です。
カモノハシの体長 300㎜~450㎜
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