住まいのコラム

解体工事 規制と現実

建築に携わっていると、建築工事以外にも解体工事は避けて通れない工事です

目次

解体工事 規制と現実

近年、解体工事については環境問題もあって規制が厳しくなっていますが、ちょっと中途半端な気がしています

産業廃棄物については非常に厳しくなっています

解体工事で搬出される廃材は、全て産業廃棄物として家庭から出されるゴミとは完全に分けて処理されます

マニュフェストと云う書類で、その発生元から運搬状況、処分状況を最終処分まで厳しく規制監理されています。ここまで厳しくしても不法投棄がまだまだ横行しているのは由々しき現状ではあります。取り締まりの強化が必要ではないかと考えています。規制は厳しくとも、付近の住民や目撃者からの通報に頼らざる取り締まりでは限界があります

現場の作業は野放しです

もうひとつ、現場作業の実態はどうでしょうか。ここは建築現場と比べると、お粗末としか言いようがありません。特に不動産業者さんがらみの現場は、建設業者さんが監理する現場に比べると、悲惨な状態です

現場で外国人労働者が働いているのは、合法的に行われていることと思いたいのですが、近隣との境界の養生や埃の防止対策が、何もされていない現場も見受けられます。苦情をどこへ訴えて良いかも?で、市役所等へ連絡しても、何も効果のある対策はされないのが現状です

そして何よりの問題は、予算的な問題です。建設業者さんが元請けとして入って、解体工事を解体業者に依頼する場合は。他に養生工事とか近隣対策費として予算計上もされての発注にとなりますが、不動案業者さんが解体工事業者に依頼する場合はとにかく安くが至上命令です。養生工事費用や近隣対策費は、先ず省かれることとなります。安く発注されれば解体工事業者もその予算で工事を行うしかありません、必然といいかげんな対策に依る解体工事が行われることとなります

解体工事はこれから増えてきます

増える続ける空き家、空き家対策特別処置法の制定もあって、「住まい」の解体工事は増えてきます。国としての明確な基準を設けて、しっかりと対策を行っていく必要があります。それも、環境対策に対するものと、現場作業に対するものと両輪を揃えて規制&監理していただきたいものです

解体工事はお施主様だけでなく、近隣や付近の住民の方にも様々影響を与えます。時に埃や騒音の対策はその作業基準の明確化や取り締まりの方法をしっかりと行い、実効のあがる対策を求めます。これには施工する解体業者だけを取締るのではなく、発注者側にも責任を求める内容が必要です。お施主様、建設業者、不動産業者、開発業者等さまざまな立場のは発注者が存在しますが、それぞれに対応したきめ細かな対策が必要と思います

解体工事のご相談も「住まいの相談室」へ

社団としても、国の規制にすがるだけではなく、ご相談者のそれぞれの立場に寄り添ったサポートを行います。解体工事のご相談……「住まい」を解体したいはもちろん

近隣で解体工事が始まった 
解体業者さんが解体工事の挨拶にきた
近隣の解体工事の埃や騒音に悩まされている  等々……なんなりとご相談下さい

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