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「住まいづくり」の現場(断熱工事④)

断熱材料のひとつひとつの材料のお話をします
今回は(繊維系断熱材)です

目次

繊維系断熱材

グラスウール

最も身近で、誰でも知っている断熱材と思います。極細のガラス繊維で出来ています。ガラスの原材料の主材ははシリカと云う石英の砂です、鉱物ですね。防音効果もあります。最大のメリットは安価で使い易い材料であることです、多くの現場で採用されています。一般的には「水を吸って結露をしやすい」といわれますがこれは施工の問題です、グラスウール自体にも撥水性はあり結露は生じません、施工方法を守って施工すればそんな状態にはなりません。大工さんが施行する場合が多いのですが、柱や間柱の外側の止めるのが本来の施工なのですが。ちょっと面倒な作業なので柱の内側の止めてしまう事が多かったようです、それが原因で下にズレ落ちてしまうのです。柱や間柱の外側の止めれば石膏ボードがその上から止められるので下に落ちる事はありません。現場で確認しなければならない重要なポイントです。

ロックウール

最近、グラスウールに変わって多くの現場で採用されるようになっています。読んで字のごとく石(玄武岩・安山岩)が原材料で。いわゆる石綿の一種なので「アスベスト」って心配される方もいると思いますが、ご安心下さい。まったく違う材料で「アスベスト」の代替材料として広く使われている材料です。耐火性に優れ、撥水性が高く形状の保持が容易です。断熱性能も一般的なグラスウールより高くその部分がグラスウールに対するメリットと捉えられています。価格的には少し高価になります。現場での施工方法はグラスウールと同じ施工方法です、現場でのチェックポイントも一緒です。断熱材料の効果をしっかり出すにはやはり正しい施工が大事です。

セルローズファイバー

古い新聞紙や古い段ボールの古紙を原材料として作られるのがセルローズファイバーです。この原材料にホウ酸などを加えて難燃性や防虫効果を持たせます。施工に手間(コスト)はかかり価格が高めですが、エコロジーの観点からも注目されている断熱材です。調湿性に優れていて呼吸をする断熱材です、家の結露が気なる方にはお薦めのです。大事なポイントはやはり施工方法をしっかり守る事です。柱と間柱などの空間に詰め込む工法ですが、この詰め込み量が少ないと将来的に沈殿するリスクがあります。現場で実際に施工される数量の確認が必要です。セルローズファイバーの欠点は材料が重い事です。建物全体が重くなり、基礎への負担が大きくなります。セルローズファイバーを採用する時は「構造計算」を行う「住まい」にしましょう。断熱材の重さも加味して「構造計算」をしていただければ安心です。

その他の繊維系断熱材

廃木材のチップや解体した木造建物の廃材を利用した【インシュレーションボード】や羊毛を利用した【羊毛断熱材】等があり採用が最近少しずつ増えてきています。採用のネックはその価格です。「住まい」全体のバランスを考えて、採用を検討したいいものです。

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