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「住まいづくり」の現場 木造工法

「住まいつくり」の現場 「木造工法」の話をします (^-^;

目次

木造工法のふたつの工法

木造の「住まい」は大きく分けてふたつの工法あります、「木造軸組工法」と「木造枠組壁工法(ツーバイフォー(2×4)工法」です

木造軸組工法

「木造軸組工法」は日本の古くからの「住まい」の工法で在来工法とも呼ばれます。木材を「住まい」の構造体(柱や梁)に使う工法です。柱と梁が主要な構造部材となり、筋交いを入れて強度を確保します。以前は大工さんの経験と勘に頼っていた構造強度も最近は構造計算を実施して確実な構造強度を確保出来るようになっています。

構造計算と集成材の利用

「木造軸組工法」では、集成材を使うケースが多くなっています。集成材の接着技術が格段に進化している事も一因ですが、「住まいづくり」に構造計算が導入されたのが大きな要因です。無垢材はその樹種(檜や松、杉)やどこの地域の産材かによって強度のばらつきがあります、さらにその含水率によっても強度が変わります。集成材はJASで強度の表示も義務化されていて、その強度性能にばらつきがありません。これが構造計算をする時に活きてくるのです。よく「集成材は無垢材の1.5倍の強度がある」とか言われますが、それは間違いです。無垢材が強度が弱い訳ではありません、強度にばらつきがあって構造計算がしづらいと言うのが事実です。もちろん構造計算をしなくても「住まい」を建てる事は可能です、工法の選択にはこのあたりも加味しながら十分な検討をする必要です。

木材(主要部材)のプレカット

もうひとつの最近の「木造軸組工法」では「プレカット」が多くなっています。「プレカット」とはプレ(事前)にカット(切断)されているの意味です。現場へ木材を搬入する前に工場で切断加工を済ませているのです。当初は柱や梁の主要な構造部材だけ「プレカット」されていましたが、最近は羽柄材(構造材を補う比較的断面の小さい部材)(間柱・筋交・根太・窓台etc)も「プレカット」されるようになっています。現場で鉋(かんな)や鑿(のみ)、されに鋸(のこぎり)や金鎚(かなづち)と云った工具を使う事も減ってきています、そして、ゴミとしてのおが屑や木っ端が減ってきています。大工さんの腕に左右される現場の仕上がりと云ったことも減り、均一な品質の確保が可能になっています。大工さんにもとめられるのは技術では無く現場の片付けとコミュニケーションの能力とに変わってきています。大工さん…受難の時代です。建設業者によってこの「プレカット」の割合が違います、つまり大工さんに求められる能力が変わっています。

木造枠組壁工法(ツーバイフォー(2×4)工法)

「木造枠組壁工法(ツーバイフォー(2×4)工法」は北米から導入された比較的新しい工法です、2×4インチの木材で枠を組み、その枠で床、壁、天井を組み立てます。
北米ではほとんどの「住まい」が「木造枠組壁工法(ツーバイフォー(2×4)工法」です、ホームセンターで全ての材料が販売されていて、自分でリフォームが簡単に出来ます。比較的安価な工法です。日本ではこの工法の導入を先導したある財閥系企業の戦略もあって、特殊な工法で比較的高級感のある建物として建てられていましたが、昭和49年に技術のオープン化と建築基準法の改正で着工棟数が増えた経緯があります。自分的にはもっと安価に建てられるのではないかと思っていますが……ちょっと脱線しました。因みに、我が家は「木造枠組壁工法(ツーバイフォー(2×4)工法」で建っています(^-^;

工法の選択

それぞれの工法にメリットとデメリットがあります、当社団ではお客様の建てたい「住まい」にどちらが適しているか、その工法を実際に施工される建設業者さんの技術力や価格を含めて総合的に判断してお勧めするようにします。

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