昨日、取引先の大工さんからこんな「お知らせ」が送られてきました
目次
輸入木材価格の高騰!!
今、設計中をさせていただいている「N様邸」が影響を受けそうです
「お知らせ」の内容
この「お知らせ」は県内の有力木材問屋さんから、大工さんのところに届いたものです
題名は …製品価格改定と受注調整のお知らせ… となっています
「お知らせ」を読むと、北米の木材&住宅市場の好況と中国の需要の増加によって、日本への輸入価格が高騰し、輸入量が減っている状況のようです
北米…アメリカは新型コロナ感性症渦に対して大幅な金利の下げや、各種の補助金を出していて住宅市場がかつてない好況を呈しています。さらにいわゆる「巣ごもり」「ホームステイ」によりDIY向けの木材市況も好調です。中国は早期にコロナ渦から回復しており(怪しいですが)、旺盛な買い付けを北米で展開しています……これが原因で日本の住宅市場を危うくしています
対策…
木材の価格は3割高となる材料もあるようです……異常です、「住まい」が建てられなくなります
対応策として大工さんからは、北米材ではなく国内産を中心とした杉材の利用を薦められました。設計変更の途中ですので、早々に検討に入ります。一括りで杉材といっても無垢なのか?、集成なのか?、等級は?といろいろな選択肢も含めて検討することが必要です。もちろん価格も重要なポイントです
理想的な住宅市場 ~地場産業~
いつから、日本の住宅市場の木材は輸入材に頼るようになったのでしょうか? 自分が子供の頃は…一般の住宅は杉の無垢材を使っていたように思います。もちろんそれは国内産だったと思います。わずか50年程前の話です。大量生産、大量消費の波にのって、木材も北米からの輸入が増え、いつしかそれが無いと市場自体がたちゆかないような状況になってきたのかと思います
それには、国内の自然保護っていう視点もあったとは思いますが……
自分は、「住まいづくり」…住宅市場…は典型的な地場産業と考えます。地元の職人さんが、地元の設計士さんの画いた図面で、地元の材料を使って建てると云う考え方です。もちろん…理想的には木材もその「住まい」を建てる地域で育まれた木材が適していると考えてます。寒い北海道には寒さに耐えて育つ木材が、雨が多い地方はその環境で育まれた木材が……如何でしょうか?
今回のこの問題も、その契機として正面から取り組んでみます。国内産、県内産の木材を勉強して利用出来ればと思います
新型コロナウイルス感染症渦で見直されるライフステイル
社会生活も経済も大きな影響を受けている新型コロナウイルス感染症渦ですが、これをチャンスと捉えて、間違った方向に進んでいるいろいろを見直す機会として、私達それぞれが行動を起こす機会と契機になればと考えています。ライフスタイルや社会システムを見直して改善していけたらと……
地場産業 地産地消 内需優先
ひとつは通勤を含めた仕事の仕方……リモート勤務が問題なく出来ているのであれば、このまま継続して良いのではないでしょうか。仕事の仕方を変えれば、東京への一極集中の解消や、いわゆる地方創生へもプラスとなります
中国をはじめとした輸入に依存した経済……コストと儲けだけを重視して、海外依存を高めた経済システムは、現況では思ったほど大きな影響を受けていないように見えます。しかし、今後さらに高まるであろう米中の対立や混沌とした東アジア情勢を考えると、特に食と生活に直結する消費財は国内で生産&消費するシステムに戻す必要を感じます 地産地消…これも地方創生の大きなプログラムのひとつです
インバウンドを取込まざるを得なかった観光……どこの観光地へ行っても廻りは外国人ばかり、特に中国人…観光どころの雰囲気ではなく、多くの日本人が足を運ぶのを敬遠していました。大きな打撃を受けた観光業界も、中国人をはじめとした外国人の誘致&復帰を願い&画策する前に、国内需要の掘り起こしを優先していただきたいと考えます。しかし、国&税金に頼ったGoToキャンペーンはいただけませんが(^-^;
思いつくままに記してしまいました (^-^; キーワードは 地場産業 地産地消 内需優先 です
今日…お施主様ともご相談させていただき、対応策を検討します。良い方向性が出るように智慧を絞ります
「新築」「リフォーム」「解体」「空き家対策」など、住まいに関するお悩みがございましたら、まずはご相談ください。
「何を、どうすればよいのか」をご提案いたします。